先日神経内科の先生とお話ししました。高齢化に伴い、認知症患者さんが急増しており対策が叫ばれています。日本人は食塩を好む食生活のため、以前は高血圧からの脳卒中や心疾患のため認知症を発症する前に亡くなる方が多数でした。近年は中年期から血圧コントロールが開始されるため大きく改善しましたが、高齢化が進みアルツハイマー病などの認知症が広まってきました。アルツハイマー病の発見は痴呆症の患者さんを死後解剖し、脳細胞の特徴的な変化を発見したことがきっかけです。以前は有効な薬剤は1種類のみでしたが、ここ数年新薬の開発が進み複数の選択肢ができています。血圧コントロールと同じように、壮年期からの認知症予防治療が望まれますね。
2018年5月28日