ピロリ菌除菌

ヘリコバクター学会認定医が専門的な治療でピロリ菌除菌を行います

ピロリ菌除菌

ピロリ菌という言葉をお聞きになったことはありますか?「若い時からずっと胃が弱い」「胃炎や胃潰瘍を繰り返す」という方は、ピロリ菌がもともとの原因かもしれません。

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ菌)は、胃の中にすみついている細菌で、胃に炎症を起こすことが確認されています。さらに慢性胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの消化性潰瘍の原因となり、胃がんや悪性リンパ腫などの悪性疾患との関連性も指摘されています。

ピロリ菌感染者が多いから、胃がんが多い?!
欧米に比べて日本では国民病と言われるほど胃がんが多いことが問題でした。また、日本人はピロリ菌感染者が特に多く、その数は3千万人とも言われています。そして最近の研究では、ピロリ菌の除菌により胃がんの発生率が下がることが示され、除菌による胃がんの予防効果が期待されています。

ピロリ菌除菌で、胃がんで苦しむ人を減らしたいと考えています

院長は、祖母を胃がんで亡くし、また消化器内科の診療に携わる中で、胃がんの患者さまに多く出会ってきました。そして、胃がんで苦しむ方を減らしたいとがんの予防にも取り組む中で、ピロリ菌除菌治療に関心を持ち、専門的に手がけるようになりました。

1982年のピロリ菌発見以降、その診療は着実に進歩し、日本人に多い胃がんは予防できる時代となりました。この恩恵を一人でも多くの方にお届けできるようにピロリ菌診療に取り組んでいきたいと考えています。

ピロリ菌除菌は保険治療が可能になりました

認定医従来、ピロリ菌の保険診療の適応は、胃潰瘍・十二指腸潰瘍や、早期胃がん内視鏡治療後などの疾患に限られていました。しかし、ピロリ菌除菌治療は胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防だけでなく、発がんリスクの減少効果が明らかであることから、平成25年2月に「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎(いわゆる慢性胃炎)」が保険適用となりました。

院長はピロリ菌感染症認定医です
ピロリ菌の診療は、菌の検査 → 除菌療法 → 除菌判定という流れです。それぞれに複数の手法があり、また保険診療以外にも治療法が存在するため、診療に精通した専門医が対応することが望ましいとされ、日本ヘリコバクター学会では、ピロリ菌感染症の診断と治療を的確に行うピロリ菌感染症認定医制度を設けています。

当院では、ピロリ菌に関する検査から除菌治療までを、日本ヘリコバクター学会ピロリ菌感染症認定医である院長が行います。保険外診療になる三次除菌も可能ですので、他院で断られた方も当院にご相談ください。

お薬を飲むだけの簡単なピロリ菌除菌治療

ピロリ菌除菌治療ピロリ菌に感染しているかどうかの検査法は、内視鏡検査(胃カメラ)により胃粘膜を調べる方法や、血液検査・便検査、あるいは呼気検査などいくつかの検査法があります。当院では患者さまに合わせてできるだけ負担の少ない検査方法をご提案します。

"除菌"と聞くと大変そうなイメージがありますが、ピロリ菌除菌治療は、実はお薬を飲むだけの簡単な治療です。

治療では、胃薬と抗菌薬(抗生物質)を複数組み合わせて内服していただきます。除菌治療が成功すると、胃炎の改善・消化性潰瘍の予防・胃がんの予防などが期待できます。慢性胃炎や、胃潰瘍や十二指腸潰瘍にお悩みの方にぜひおすすめします。

治療の流れ
ピロリ菌除菌治療

【よくある質問】どうして日本人はピロリ菌に感染している人が多いの?
ピロリ菌の感染経路のすべてはまだ解明されていませんが、食べ物や飲み物と関係があると考えられています。ピロリ菌の感染力はそれほど強くなく、大人ではピロリ菌が体内に入っても胃の中にすみつくことは稀です。しかし、5歳くらいまでの乳幼児は免疫力が弱いことから、ピロリ菌が体内に入ると感染してしまうのです。

ピロリ菌の恐ろしいところは、感染していても無症状のために感染に気づかない場合が多いことです。まったく自覚症状がなくても、胃の中で密かに胃炎が進行しピロリ菌は一生胃の中にすみつくのです。

現代の日本は上下水道が整備され衛生的な環境になっていますが、以前は飲料水として井戸水を飲むことが普通に行われていました。この井戸水の中にピロリ菌が存在したため、高齢者のピロリ菌感染率は非常に高くなったと考えられています。さらに、若年層でもピロリ菌に感染しているお母さんやおばあちゃんから、赤ちゃん時代に経口感染した人がいるようです。その結果、日本ではピロリ菌感染者が多く、国民病と言われるほど胃がんが多かったと考えられています。

ピロリ菌の検査は、こんな方におすすめします

ピロリ菌除菌本来は、日本人全員に検査と除菌を受けていただきたいところですが、特に胃・十二指腸潰瘍にかかったことのある方で、よく胃の不調を感じる方は検査をおすすめします。また感染率が高いと考えられる50歳以上の方は一度検査してみた方がいいいでしょう。ピロリ菌によって胃粘膜が衰え慢性胃炎になると、食べたものが消化できず胃の中に残り、口臭の原因になることも多いので、口臭が気になる方にもおすすめします。

・胃痛や胃炎を繰り返す方
・胃潰瘍・十二指腸潰瘍にかかったことのある方
・口臭のある方
・妊娠を希望されている方、ご家族に乳幼児のいる方
・家族に胃がんになった人がいる方
・50歳以上の方